- 「春で雪も滑りにくくなってきたから、今年は終わりだな」
- 「春に滑りたいけど、パークはケガしそうでコワイ」
- 「スノボでコブはありえないでしょ(笑)」
- 「コブ滑るってヘン〇イのすることじゃないの?」
3月くらいになると、こんな考えも出てくると思います。
コブを「敷居の高いもの」と思っていませんか?
少しコツをつかめば、コブを楽しいパークみたいな遊びと考えることもできますよ。
コブ初心者でも、3ステップでコブが滑れるようになる、具体的な方法を紹介します。
この記事を参考にしていただき、春先でもスノーボードを楽しみましょう!
スノーボードでコブを滑るメリットとは?
- 春でもスノーボードが楽しめる
- ショートターンがうまくなる
- スノーボードの楽しみの幅が広がる
私はスノーボードが好きで、春も滑っています。
雪質の悪い春に、カービングターンばかりやっていましたが、これではタダの修行です(笑)
1つ違うことをするだけで楽しくなります。
「カービングの練習に飽きてきたから、コブに行くか」
楽しみの幅が広がりますね。
前置きはこのくらいで、コブを楽しむ具体的なステップです!
- コブは斜面状況をよく確認する
- 板をしっかり減速させることが大前提
では一緒に見ていきましょう。
スポンサーリンクコブを観察してみよう 【 ステップ1 】
- まずは偏見を取り払う
- コブを観察してみる
いきなりコブに入るのは危険
ゲレンデを観察していると、コブに入って2~3ターン滑って、はじかれて終わり。
みたいな光景を時々みます。
私もコブを始めた当時、やみくもにコブに入って、返り討ちにあっていました(笑)
それにコブにチャレンジしているのは、9割スキーヤーで混ざりにくいですよね。
ですがコブを滑っているとむしろ、スキーヤーに褒められます(笑)
ある程度の知識と練習で、すぐに滑れるようになりますよ。
「コブは敷居が高い」という偏見が、なくなりましたでしょうか?
「コブを滑るとヒザが痛くなるんだよね」
このような悩みがある方は、こちらが参考になりますよ。
「コブは楽しい!」「でも、滑っているとヒザが痛くなる」「ヒザの痛みを気にせず、楽しく滑りたい!」「ヒザの痛みの予防のために身体を鍛えたいけど、何をしたらいいかわからない!」スキー・スノボでコブを滑られるハイレベ[…]
まずはコブの斜面を見てみましょう
横で止まって眺めたり、下から眺めたり、コブを観察してみましょう。
- コブの形や凹んでいるところ
- 盛り上がっているところ
- 左右は決して均等ではないこと
- 一部だけ異常に深かったり
- 急な斜面ではコブが大きくなってたり
- 反対に緩斜面ではコブが小さくなっていたり
いろんな感想があると思います。
やみくもに滑るよりはイメージがわきますし「ならこうやって滑ろう!」
というふうに攻略方法も見えてきます。
特に初見のコブは、一度観察することをオススメします。
観察が完了したら次のステップです。
スポンサーリンクコブで板を減速させる方法とは?【ステップ2】
- コブ斜面の攻略には板の減速が大前提
- 視線を使って板を減速しよう
- 中斜面~急斜面で、ノーズドロップとサイドスリップを練習しよう
ノーズドロップとサイドスリップの具体的な方法は、こちらの記事を参考にしてください。
皆さんはスノーボードで、コブに入ることを特別だと思っていませんか?ちょっと練習すれば、誰でも楽しめる「一つの遊び」と考えることができます。コブを滑るための練習をすると、カービングターンも上達しますよ。このような考え[…]
コブ斜面を滑れるようになる、とっても役に立つ練習方法です。
この練習と並行してコブを楽しめば、1シーズンで滑れるようになりますよ!
実際、わたしもこの練習方法でテックテスト1に受かってます。
次はコブの中での具体的なコツです。
減速には視線を使おう
上記の「ノーズドロップ」と「サイドスリップ」
これらができるようになっていると、板の減速は問題ないです。
あとはコブを滑る経験と。
視線です
カービングターンでは「板を加速させる」「板の行きたい方向に視線を向ける」
このような方法で滑ります。
コブは逆で、板を減速させる視線の使い方をします。
カービングターンでは板の進行方向を見ますが、コブを滑る場合は常に斜面の正面を見ます。
ヒールサイド、トゥーサイドで、板を減速させる視線のコツ
〇ヒールサイド
コブでは、板が進んでいる方向と関係なく、正面を見ます。
〇トゥーサイド
上半身は斜面の正面を向いていて、下半身は斜面に対して横を向いている。
トゥーサイドでは上半身と下半身がねじれている状態になります。
カービングターンでは板の進行方向をみて、板を進ませています。
コブでは、板の行きたい方向と違うところを見ているので、板が減速するんですよ。
視線を足元に【絶対に送らない】
「なら足元をみれば、もっと板が減速するんじゃね?」
って思った方もいるかもしれません。
うまく滑れないとき、コブから発射、転倒。
これらの原因は90パーセント「視線を足元に送っているとき」
コブ斜面は私の経験上、リフト一本乗っただけで、斜面の表情が変わる、生き物みたいなところがあるんですよね。
不安になって足元をみると、コブに引っかかってしまいます。
コブ斜面の中でヘッドスライディングをすることになるので、足元を見てはいけません。
視線はコブ全体をみよう
- コブ斜面全体をぼんやりみて
- 2~3個先のコブを見続ける
滑っているコブは見ずに、常に先のコブを見ることになりますね。
私はこのように習いましたが、最初からは難しかったです。
1つ先のコブをみる。
これを行うだけでも足元を見る機会は減ります。
まずはこの視線から始めてみましょう。
体全体が、板より前にいくイメージで滑ってみよう(2022.4.18追記)
コブは怖くて身体が後ろに行きやすいです。
当然ですよね。恐怖心がありますから。
そうなると、ノーズの抵抗がなくなって、板が加速します。
あっという間にスピードが出て、制御出来ずにコブから離脱ですよね。
だから、怖くても「体が板より前に前に」
このイメージを強く持つこと事が、重要になります。
「そんなに前に出るイメージで、板がつんのめったり、板がコブにひっかかったりしない?」
大丈夫です!
コブの中で板がつんのめる人を見たときがありません。
つんのめる前に次の動作が必要になってますからね。
※つんのめる=カービングターンで前足乗りすぎで「つんのめる」なんて言いますよね。
それと、よく聞くのが「板がコブの中でひっかかる」
これはただ、板がコブの中で回っていない証拠になります。
板が、ノーズドロップできていない証拠を教えてくれていますよね。
私もトゥーサイド(つま先側)でよくありますよ(笑)
事実、しっかりとした板への荷重をかけていると、このように考えられます。
「お。今、引っかかったね。もう少し板の操作を早めようか」
コブからの引っかかりを感じても、板がしっかり回っていれば、問題ないですよ。
実際にコブを滑ってみよう【ステップ3】
- コブの滑走レベル1は連続サイドスリップでゆっくり滑ってみよう。
- コブの滑走レベル2は慣れてくると、トゥーサイド側の弱点が出る。
- コブの滑走レベル3はバンクターンでスピードを上げてみよう。
※注意事項です。
コブ斜面は、他の人が滑っているのを見ると、遅く感じます。
自分が滑っているときは速く感じます。
それにやることが多くて、超忙しいです。
滑走スピードと仕事量が釣り合っていないイメージです(笑)
これを頭にイメージしておいてください。
まずはゆっくりサイドスリップで滑ってみよう【レベル1】
- まずは緩斜面のコブ
- 連続でサイドスリップする感覚
- 一回ずつ停止
- 慣れてきたら、停止する時間を短くしていく
まずはこれに慣れましょう!
上記のノーズドロップとサイドスリップをしっかり練習して、視線に注意することを意識します。
少し経験を積めばクリアできますよ!
頑張りましょう(^^♪
トゥーサイド側が難しい、視線に注意しよう【レベル2】
連続でターンできるようになってくると、こんな問題が出てきます。
「トゥーサイドが、うまくできないんだよなぁ」
はい。解決しましょう。
- トゥーで板を減速できないのは【3点踏みしていないから】
- トゥーのコブは視界に入りにくい【背中を向けやすいから】
- 故に恐怖心が生まれ、身体が硬直する
私の経験です。
3点踏みによる丁寧な板の操作での、ノーズドロップをできていませんでした。
※詳しくはコブの練習方法の記事で解説してます。
ゴマかして滑ってきた仕打ちが、こういう不整地で弱点を露呈してきます。
※不整地=コブ、パウダーのこと
ノーズドロップで、しっかり足裏の感覚を研ぎ澄まし、コブを攻略しましょう。
視線のところでも説明しましたが、やはり板の進行方向をみてしまうんですよね。
そうなると、背中側にコブがある状態で、コブが視界に入らないままになります。
背中側の見えない何かを押す、削る感覚になり、恐怖心が生まれやすいです。
恐怖心が生まれると、次のターンへの準備動作が遅れます。
ヒールサイドで、なんとか減速して滑りますが、次のトゥーサイドではおそらく発射することになるでしょう…。
※発射=コブ斜面からの離脱。
しっかりと斜面の正面を見ましょう!
スポンサーリンクバンクターンでスピードを上げてみよう【レベル3】
【レベル1,2】ができるようになってきたら、今度はスピードアップしてみましょう。
今までは連続サイドスリップに近いターンで、コブを攻略していました。
コブに慣れてくると、このような考えが出てきます。
「あそこ、削れて土が出てきているな」
「板を傷つけたくないから、違うラインを通るか」
上達すると、このような考えが出来るようになってきます。
自分の中で、コブの中での余裕が生まれ、いろいろなことに気付けるようになった証拠ですよ(‘ω’)ノ
連続サイドスリップに近いターンだと、コブを削るイメージで滑ると思います。
今度はコブを撫でまわす感じで滑ってみましょう。
【バンクターン】というのですが、減速要素が少ないので、難しいですし、ハイレベルです。
ぜひチャレンジしてみてください。
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そもそも人間のヒザって、地面に足をつけたまま回せる構造になっていないのです。
板をヒザの力で無理やり回そうとすると、やはり痛くなります。
これは上記が原因になりますね。
身体全体を使って、丁寧に板を操作して減速させれば、痛みもなくなりますよ!
これは私の敬愛するポール・ウエイド師匠の教えです。
「プリズナートレーニング」の著者ですね。
表紙はこんなのですが(笑)、中身は自重を操るスポーツをする人には最適な内容だと思います。
私はオフトレにプリズナートレーニングをオススメしております。
また、身体の不調や、関節痛で悩まれている方にはこちらの記事が参考になると思います。
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まとめ
- まずコブを知ること
- コブは減速が大前提
- 視線で減速を助ける
- 少しずつ経験を積む
- これで春先の楽しみが増えた!
コブを毛嫌いする人が多いので、コブを楽しく滑れるようになるような記事を書きました。
コブをパークだと思って楽しんでいただければ、春先の楽しみが一つ増えることになりますね。
それにテックテストの不整地対策にもなります!
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みなさんの参考になれば幸いです。
楽しいスノーボードライフを!!
それではまた(‘◇’)ゞ