カービングターンを練習していると、以下の問題に悩まされませんか?
- 「ヒールターンでズレる」
- 「ヒールでガガガ」
- 「ズレないように滑りたい」
- 「山回りでいつも板が抜けちゃう」
- 「山回りで失速しちゃう」
- 「山回りに入るとき凄い抵抗を感じる」
改善点はシンプルで、以下の2つです。
- 視線の使い方
- 前足乗りすぎ
バッジテストをオール加点で合格!
イントラでもないのにバッジテストよりかなり難しい、カービングターンの試験【TECH.TEST】を合格した筆者が解説します。
結論はこうなります。
- 身体はしっかりと板に対して正面を向き、視線もノーズと同じ方向を向く。
- 前足に乗りすぎていることが、ほとんどの原因。
- 前足に乗りすぎないように工夫する。
ヒールサイドのズレ。
いろんな形でアナタを悩ませていると思いますが、答えってシンプルなんですよ。
詳細を一緒にみていきましょう!
ヒールサイドターンのズレの原因は?
- 前足乗りすぎ
- 後ろ足が使えていない
- 視線が定まっていない
- 基本姿勢がとれていない
細かく分けると上記4つになりますが、どれも「視線」と「前足」を改善するだけでキレるターンに変わりますよ。
ヒールサイドのズレは、ターンピークと山回りで、身体の使い方が間違っていることが主な原因です。
まずはターン構成をみていきましょう。
ターン構成は以下の3点です。
- 谷回り
- ターンピーク
- 山回り
では主な原因の「ターンピーク」と「山回り」
なぜズレてしまう体の使い方をするのか、1つずつみていきましょう。
ターンピークでズレる原因とは?
原因は以下のいずれかになります。
- 前足乗りすぎ
- 身体が閉じている
- 視線の使い方が間違っている
ズレの原因その1「前足乗りすぎ! 」
前足乗りすぎの原因は、板を立てることに夢中になるからです。
最近の板は性能がよくなって、板を立てやすくなりました。
YouTubeでカッコいいカービングの動画を、 カンタンに観れる便利な世の中になりましたね。
このようなカッコいい動画をマネすると、痛い目にあいます。
下の動画はスノーボード大学の青木玲さんです。
ド派手な滑りをしていますが、山回りがエゲツないです。
山回りだけ見てみてください。
雪面に手をつけたくて、角付けを強く意識する気持ちは私にもわかります。
かつての私もそうでしたから(笑)今もそうですが…
しかし、角付けの意識を強く持つとターンピークでも、前足に体重を乗せてしまいます。
つまり板を立てることを意識すると、前足の意識が強くなり、それに引きずられて全ての動作が遅れます。
本来ターンピークで板に働きかける動きは、このように行います。
- ターンピークで最大の荷重
- テールをガッツリ雪面に噛ませて
- 板をたわませる
- これは次の山回りで板を加速させるため
これが本来の動きです。
板を立てることに夢中になると、この動作が遅れてしまいますね。
板を立てることを、まずは一旦忘れましょう。
どのように考えていくかというと、荷重配分を考えます。
私のターンピークの荷重配分。
前足:後ろ足=3:7です。
昔、偉い人はターンピークの荷重配分は「5:5」なんておっしゃられていました。
これだと、どう滑っても、前足が多めになるんですよね。
もちろん滑っている最中に「今は3:7だな」
なんて考えてませんが、体感ではこのくらいです。
板を立てることを夢見ていた、前足乗りすぎな私は、このように改善しました。
ターンピークに入る直前。
①「両足でガンっと踏む」
②「前足側の圧が抜けない程度に、後ろ足を全力で踏む」
両極端な板へのアプローチです。
①は転びました(笑)荷重配分は体感で5:5です。
前足に乗りすぎて、つんのめるイメージです。
②はバランス感覚は怪しいものの、悪くはなかった。
荷重配分は体感で1:9です。
そこから微調整して、ターンピークでは前足:後ろ足=3:7。
この結論になりました。
皆さんも迷われたときは、「両極端なことを実行する」
これが上達の近道ですよ。
結論は前足に乗りすぎず、後ろ足を使いましょう。
スポンサーリンクズレの原因その2「身体が閉じて、視線を使えていない」
理解を深めてもらうために「身体が閉じている状態」を、簡単に体験できる方法をご紹介します。
その場で極端なガニ股で立ち、正面を見てください。
スノーボードをしているイメージで、進行方向を見てみましょう。
キュークツじゃありませんか?
なので、最初の正面を見て、ガニ股になった姿勢にゆっくり戻りましょう。
はい!
ちょっと楽になったところでストップです。
わかりやすくするため、ガニ股にしました。
ヒールがズレる人は「その楽になった姿勢」で滑っています。
板の進行方向を見ていないし、ヒールサイドターンなら、斜面の下を見ていませんか?
基本姿勢がしっかりしていないと、このような事になってしまいます。
私は基本姿勢=ニュートラルポジションといっています。
超重要事項になります。
このようにヒールサイドターンで、ターンピークの時に板の進行方向を見ていると…。
すべてが遅れます。
ズレたヒールサイドの完成です。
ヒールサイドは板が回りにくいので、ヒールサイドのターンピークでは、次のターンピークを見ましょう。
板が視線に誘導され、キレのあるヒールサイドターンピークの完成です。
結論は身体が閉じていて、視線がターンピークを見ていない。
スポンサーリンク山回りで【ズレる】【抜ける】【ガガガ】の解決策とは?
- スノーボードは視線の方向に進みます。
- 山回りで頑張っちゃってません?
- No!山回りは板を走らせましょう!
私としては、ヒールサイドのズレの原因は7割くらい「山回り」
では、解決策をみていきましょう!
【解決策その①】視線は板の進行方向を見よう
しつこいですが、大事なので何度も言います。
板がターン弧を描きたがっているのに、視線は斜面の下。
そりゃあヒールもズレるってもんです。
しっかりとニュートラルポジションを意識して、視線は進行方向をみましょう。
正しくはこのような視線です。
「いやいや。そんなん当たり前だし!」
このように思われる方もいると思います。
私もそうでした。
ですが、ヒールのズレの原因は70%視線です。
カービングターンでの視線はとても重要です。
意外と、板の進行方向を見ていないことが多いです。
特に雪質が悪いとき、足元を見ていませんか?
【解決策その②】山回りでの動きとは?
- ターンピークで得た、板のたわみを開放する
- 圧を抜き、板を走らせるところ
- 次のターンへの準備動作
山回りでは、頑張ったり、踏ん張ったりすることはありません。
昔、春先のシャバシャバした雪を、カービングターンで攻略できずにいました。
こんな( ゚Д゚)すごい顔で、踏ん張って雪面とケンカばかり…。
攻略できるはずがありません。
視線は上記で説明しました。
間違った視線と、一緒になってやってしまうのが…。
ズレないようにしっかりと板に乗ろうとして、荷重する方向を間違えることです。
これが山回りで1番ズレる原因、第1位です(おっさん調べ)
このような滑りをすると、負の連鎖に入ります。
- 山まわりで凄い抵抗を感じる
- 踏ん張る、頑張る
- 板がズレる
- さらに踏ん張る、頑張る
- 板がガガガになる
- 疲れてくると堪えきれず転ぶ
- 気を抜いても転ぶ
- カービングターンの迷子になる
何回も言わせないで。
「全部私の経験です」
板が進みたがっている方向に、素直に進ませましょう。
ターンピークで荷重した姿勢から、次のエッジに切り替えるには何が必要でしょうか?
立ち上がって、トゥーサイドに切り替える準備ですね。
立ち上がると、ターンピークで得た板のたわみが解放されて、板が走ります。
この時に後ろ足多めに乗っておくと、さらに走ります。
「後ろ足に多めに乗る」というのは、「踏む」という意味ではありませんよ?
【解決策その③】ニュートラルポジションを意識すると、自動で○○する?
ここでもニュートラルポジション=基本姿勢が役に立ちます。
大体でいいので、普段のアングル、幅で立ってもらって、体全体で進行方向をみてください。
なんということでしょう。
後ろ足に自重が乗っていませんか?
これを知っている知っていないでは、かなりの差がありますよ。
ニュートラルポジションを意識するだけなので、お手軽ですね。
後ろ足に自重が乗り、勝手に板が加速してくれます。
でもこれって基本中の基本。
基本姿勢です。
上手くなればなるほど、基本を忘れていると思います。
山回りであなたのヒールがズレることがなくなりました。
おめでとうございます!
そして
結果的に踏ん張っておらず、次のターンへの準備ですね。
スポンサーリンクヒールサイドのズレを直す【まとめ】
- 視線は板の進行方向を見るのが基本
- 前足は意識しすぎず、後ろ足重視
- 山回りで無駄な力を使わない
- 山回りは次のターンの準備動作
私は山回りで踏ん張る癖が、なかなか直りませんでした。
この記事を読んでいただいた皆さんは、私みたいな変な癖もつかず、最短で上達して欲しいです。
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楽しいスノーボードライフを!!
それではまた(‘◇’)ゞ