初代FC-S

オガサカ【FC-S】FCとの違いと試乗ではわからない3年間乗った感想

板選びでこのような疑問を持ちませんでしたか?

  • 「CTやFCは有名だけど、FC-Sってどんな板?」
  • 「CTやFCはみんな乗っているからFC-Sに乗りたい!」
  • 「FCとFC-Sの違いは??」
  • 「これからバッジテスト、イントラ検定、テックテストを受験したい人にFC-Sは?」
  • 【試乗】ではわからない所有してみた感想

FC-SはFC-Xに次いでオガサカの中でも特殊な板の印象です。

興味を持たれるのは当然で、私は「FC-S」に試乗ではなく、3年間真剣に乗りました。

板の長さを選ぶときの参考にされてください。




結論はこうなります。

  • 「みんなと違う板に乗りたい…」程度で乗る板ではない
  • FCとFC-Sでは次元が違う
  • FC-SはF-1カーを公道で走っている感じ
  • A級インストラクター検定」や「TECH.TEST2」に合格したあと、カービングを追求するための板
  • テク戦上位を狙うような板。
  • バッジテストは論外。



バッジテストからテックテストまで、全てオガサカの板で合格した筆者が解説します。

オガサカFC-Sの購入を検討されている方は参考にされてください。

オガサカの板を10年以上愛用している筆者がFCではなく、FC-Sを選んだ理由とは?

私が10年以上愛用している大好きなメーカー【OGASAKA】の板。

例えばバッジテストは「CT」で2~1級をオール加点で合格させてもらいました。

TECH.TEST1では「CT-S]で合格。

TECH.TEST2の合格に向け、【FC-S】を相棒に選び、真剣に3年間滑ってたくさんのことを学びました。

なぜ、有名な「FC」ではなく「FC-S」を選んだのか。

  • FC-Sの初代が出たばっかり
  • 知人からFCを借りて物足りなさを感じた
  • FC-Sのマニアック感を感じて選んだ

のちにFC-Sを選んで後悔しています(笑)

そのくらい、扱いにくい板になりますが、FC-Sのマニアック感が大好きで(笑)

例えば、オガサカの板選びなら候補がたくさんあります。

  • 万能な「CT」や「CT-IZ」
  • カービングのキレを突き詰める「CT-S]や「FC」

個人の目標やレベルで変わるとは思います。

私の場合はテックテスト2に合格することが目的でした。

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FC-Sを所有した時の筆者の実力と遊び方

  • テックテスト1合格後に購入
  • テックテスト2に向けて、ショート・ミドル・コブ・フリーばかり練習していた
  • 購入から2年目のシーズンでテックテスト2は不合格
  • 2年乗ってみてオガサカの板で初めて嫌になった
  • 3年目からはサブ板として活躍

当時の筆者のスペック

  • 身長177センチ体重68キロ
  • 脚力は平均以上はあると自負
  • ブーツはDeeluxeのヴィシャス(当時)
  • バインディングはFLUXのXF
  • FC-Sは162センチの板を使用

FCでは物足りないと感じて、FC-Sを選んだ

FCは春先のようなシャバ雪で、1日だけ借り物で乗りました。

歴代の板
一番右がFC
  • フリーラン
  • コブの滑走
  • グラトリ
  • カービング

当時の私のメインの板はCT-Sで、次のメインの板をどれにするか悩んでいる時でしたね。


実際に滑ると、当時の年式の性能ではCT-SとFCの差は見違えるほどの差を感じませんでした。

逆にいうとそれくらい自然に乗れていたのだと思います。

まぁこれが原因でFC-Sに手を出したわけですが(笑)

FCに乗っている時間は1日。

試乗会よりは長いと思います

FCでのカービングでは、グリップ力が CT-S と比べて安心感があり、スピードに負けない安定感もある。

このような違いを体感できました。


「これなら更なるカービングの高みにいくために、FC-Sだな」


このように感じましたが、実際にFC-Sを所有して滑って感じたのは、FC-Sを買わずにFCを買えば良かったORZ

FCとFC-Sでは別次元の板です。

CT-Sからすんなり乗れた、FC。

乗れば乗るほど、乗らされている感が強くなるFC-S。



手に入れた当時は「俺はFC-Sでうまくなるんだ!」

このように鼻息ばかり荒かったですが、今冷静に振り返るとFCがベストチョイスでしたね。

次はFC-Sに乗っていた感想です。

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FC-Sに3年間乗ってみた感想

  • 上達をすごく感じにくい
  • 滑走する度にエゲつない筋肉痛
  • 荒れた斜面は豪快に滑れる
  • コブはいけるが、ヒザが痛くなりやすい
  • パウダーには入るな!
  • 板の走りが、ぶっ飛んでいる
FC-Sのヒールサイド
初代FC-Sでのヒールサイドターン


ものすごい簡潔ですがホントこんな感じです。

以下、詳細に書いてますので参考にされてください。

使ってみてわかったメリット3選

  • 自己満足度が高い
  • 板の走りがパワフル
  • 板を変えると上達を感じる

①自己満足度が高い

オレ、FC-Sに乗っているんだぜ?

カッコいいだろ?


的な自己満足。

自己満足度は本当に高かったです(笑)

確かに他人とかぶることはないですが、それ以上に乗りこなせない自分の実力に、悔しい思いをしました。

自分の技量不足に泣かされる毎日。

②板の走りがパワフル!

オガサカの板はCT、CT-S、FC(1日借りて滑った程度)ORCAといろいろ乗ってきました。


FC-Sは圧倒的NO,1で板の走りが凄いです。

板をたわませての山回りは「上半身が置いていかれるんじゃね?」と思わせるほどの走りっぷりです。


冗談抜きでバヒューン!!

って感じです。

これを体感できるだけでも買う価値ありですよ!

それとFC-Sに関しては「荒れた斜面」や「アイスバーン」

こういう概念は存在しません(笑)

グリップ力が凄まじいので、安心してぶっこめるのです。

そのような心理的な安心感からか、アイスバーンで抜けたときは一度もなく、緩斜面のアイスバーンはとても楽しいです。

スピードに任せて、どんどんぶっこんで遊んでました。

逆にいえば、これらの性能が上達を妨げている感もあります。

③板を変えると上達を感じる

FC-Sで涙を飲んだ分だけ、すさまじい上達を感じれました。

私の実力ではそれくらい扱いにくい板です。

実力に自信がある方は購入をオススメしますよ。

FC-Sの後はオガサカのORCA(ワイドだけど普通のラウンドボード)にしました。

何やっても楽しかったです。

FC-Sは操作性が難しいので、滑走者を進化させてくれますね。

ちなみにORCAに関してはこちらの記事が参考になりますよ。

合わせて読みたい

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2019~2020年モデルのORCA
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使ってみてわかったデメリット4選

  • 1日楽しめる筋力がないと、スノーボードを楽しめない
  • パウダーがとても不快
  • 技術不足だと「乗らさせていただいている」感がある
  • 公道をF1カーで走る感覚

①1日スノーボードを楽しめない

FC-Sをメイン板にしていたときは、テック2に受かることばかり考えていました。

「スノーボードを楽しむ」ではなく、「競技のための練習」という意識が強かったです。


練習していると、午前の滑走だけで結構な下半身の筋肉痛(特に股関節)に悩まされました。

最初は「俺も歳か…」

と思っていたのですが、数回滑って気づきました。


FC-Sの板をたわませるために消耗していた模様です。

わたしはゲレンデに行ったら朝から晩まで滑りたい派なので、私の目的と合わないんですよね。

②パウダーがくそつまらない

板の構造はセミハンマーです。

個人的には「板一本でなんでもやりたい派」「できないのは実力不足」と考えるタイプです。

それでもこのように感じました。

FC-Sに関してはパウダーは後ろ足一本で滑る種目に変わります。

ちょっと前足を使おうものなら、すぐに埋まりそうになります。

滑れなくはないのですが、「こんなに気を使ってパウダーって滑るものなの?」

このように思うようになり、それ以降は2年くらいパウダーには入らなくなりました(笑)

あんなにパウダーが好きだったのに…

こういった遊びができなくなるので、カービングの練習の時間が増える=筋肉痛になる。

負の連鎖ですね。

③FC-Sは乗らされている感がすごい

「筆者が下手すぎて笑える」

このように思われたら、確かにそうなのですが(笑)


10年間、それなりに真剣にカービングと向き合ってきました。

当時の実力では「FC-Sに乗らされている感」がぬぐえませんでしたね。

「俺はFC-Sの操り人形さ」
「FC-Sに乗っている人間」
「乗り物に乗って運ばれている」



これは冗談ですけど、「自分で板を操ってスノーボードを楽しみたい!」「前の板のCT-Sに戻りたい!」

何回考えたかわかりません(笑)

④操作性が難しい

車の例えだとわかりにくいかもしれませんが、ハンドルやクラッチ、アクセルがすごく重い。

自由に操れれば、ものすごいスピードを体感できる。

でもこれってレース場で行う競技です。


ショートターンやコブみたいな繊細な競技でも、板を自由に操れなくてはなりません。

ショートターン
FC-Sでのショートターン

私はFC-Sを使用して、テック2のコブの点数は84点で、あと一歩足りませんでしたね。(合格点は85点)

やはりコブの練習中は気を抜いたり、あまり連続で滑るとヒザが痛くなりました。

操作性が難しいからでしょうね。

F1カーが公道を走るようなもんです。

「コブって難しい」

このように思われる方はこちらをどうぞ。

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秋田八幡平スキー場のコブ
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あるスキー場で【おまけ】

春のシャバシャバした雪で、鬼のように荒れている斜面。

「うまく滑れないな」と考えながら滑っていました。


斜面上方の急斜面を滑っている、7~8人のカービング集団と遭遇。

全員うまいのです。

しかし。

「先頭の人、なんじゃありゃ(-_-メ)」

とあきれるくらいのキレッキレの板の走りをみせる人がいたのです。

のちにすれ違ったとき、板を確認しました。

私と同じ「初代FC-S」

。。。。。

おそらくイントラの親玉みたいな人です(笑)

悔しくて私も同じ斜面を滑りましたが、言わずもがな。

まったく歯が立ちません(笑)

基本的なことができていないのに何がFC-Sか!!

何がテック2か!

メイン板を変える決心をしました。



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FC-Sについてのまとめ

  • 板のたわみをコントロールできるAトラ、テック2合格者以降の技術がある人の乗る板
  • 1日中滑って、山を楽しむ板ではない
  • ネームバリューや人と違う板に乗りたいくらいでは買わない方がいい
  • 荒れた斜面・アイスバーンはガンガンぶっこめる
  • パウダーはただの苦行
  • 上達することは間違いない

FC-Sを購入する人って、イントラの方とか、テク戦上位を狙える技量がある人達が、必要性を感じて購入していると思います。

私みたいにネームバリューや希少感で買わないことを強くおすすめします。

板を同じにしたところで、以下の動画のOGASAKAライダーの越博さんみたいにはなれませんからね。



しかし、自分の成長を感じたい人や、修行をしたいのであれば、FC-Sは良いお師匠さんになりますよ(笑)

カービングを追求したい人にはむしろオススメしたいです。

オガサカFC-Sにはホットワックスが必須になります。

ホットワックス歴10年以上の筆者がオススメする、ホットワックスメーカーをお教えしますよ!

現在、使用されているワックスを変更するのは、めんどくさいかもしれません。

しかし、以下のワックスを使用すると作業効率が上がり、時間の節約になりますよ!

興味のある方はこちらをどうぞ!

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参考になれば幸いです。
楽しいスノーボードライフを!!
それではまた(‘◇’)

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